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病気のこととか大学のこととか

不安障害とIBSを爆速で(ほぼ)治したメンヘラの話

こんにちは。

生まれたときからメンタル複雑骨折のahkです。


幼い頃の趣味は自分の哀れさを泣きながらノートに書き連ねて、後からまた読み直して号泣すること。特技は体調不良と早退。もう悲劇のヒロインな自分が好きすぎましたね。何かにつけて自分のために泣くやばいやつでした。


まあ色々な原因があってこんな感じの人間になったんですが、自分の精神的なつらさアピール(大学生の寝てない俺すごいでしょアピールに限りなく近い)に信憑性を持たせるため、ちょくちょく病院に行ってはなんだこいつ仮病かな?と診断されて、漢方薬を処方されてブチ切れる、そしてまた精神を病む、を繰り返していました。学校も行って習い事もして体調不良を訴えて、ある意味タフだったなと思います。


努力の甲斐もあり、高校生の時になんとガチの心身症の称号(診断)を得ることに成功しました。過敏性腸症候群(IBS)と不安障害のダブル。よっしゃこれであたしがどれだけつらい気持ちだったか両親に思い知らせることができる!あたしはこんなにストレスを受けてたんだ〜〜〜〜!


…ってなるかと思いきや、もうこの頃には引けないところまで来ていたんですね。病院に行った時にはかなり深刻なところまで症状が進行していたと思います。心身系の病院に行った人ならわかる、あのよくわからんアンケートみたいなやつの結果も悲惨でした。精神状態はもちろんボロボロで幻聴も幻覚もあったし、思考もかなり鈍っていました。頭が超覚醒している状態で全く眠れない夜がずっと続いていました。


なんで他の子たちみたいに出来ないのかな、ただ学校に行って自分の席に座って授業を受けるだけなのに。どうしてみんなが集まるところに行けないんだろう。なんで死にそうになるんだろう。ずっと考えてた。バチが当たったのかもしれないと思った。病気になりたいっていう願いが叶ったのに、今度は病気を治してみんなと同じにしてくださいなんてワガママなこと言ったから。


保健の先生のすすめで学校を数ヶ月休んで、それからは気が向いた時にだけ保健室に顔を出して出席日数を稼ぐ、みたいな学校生活を送りました。


診断を受けてからも、そういう類の病気に対する理解がない教育者たちには傷つけられました。友人たちは病気を理解することはなくても、ほぼ不登校だったわたしにずっと優しかったです。わたしが不登校生徒だった記憶が抜けている友人もたくさんいて、あたし座学でてなかったから〜と言うとびっくりされることもしばしば。ともあれ良い友人たちに恵まれました。


お前たちが病気の元凶じゃ〜!と糾弾したい相手ナンバーワンの両親は今でもわたしの病気が何だったのかわかっていません。離脱症状という、お薬を減らしたり服用するのを止めたりしたときに現れる地獄のような苦しみと闘っていたとき、怯える目でわたしを見て物理的にも距離を取っていた彼らの姿は今でも忘れることができません。


病気は周囲の理解が得られるとめっちゃスムーズに治療が進むんだろうなと思いますが、こういう系のやつはそもそも周囲の環境に問題があることが多いので、どうなんでしょう。わたしの場合はぐちゃぐちゃの自己愛と根性、そして友人たちの存在が見方をしてくれました。


お医者さん、臨床心理士さん、そしてわたしの最強チームで病気と闘えたのもラッキーだったなと思います。タイムリミットもあったので、もうほぼパワーでゴリ押しして1年半ほどで卒院することに成功しました。今は症状も全くなく、落ち着いた生活を送っています。


闘病中は同じ病気の方のブログを読んで勇気を貰ったりしていたのを思い出したので、病気の原因や治療の過程、そして今の生活をぼちぼち書いていみようかなと思い、今に至ります。


色んなサイトにも書いてありますが、ほとんどの心身症は完治するということはなく一生付き合っていくことになります。


くっそ面倒だな〜!と思います。何かが引き金になって、またあの常時出口を確認してその近くを陣取っておかないと死ぬ病が出るんかい!?また全身が硬直して発狂したくなる波が来るんかい!?まーた波の強さをレベル分けして、やばいと思った時に自分が落ち着く場所を思い出すんかい!?って考えただけでヘトヘトになりそう。


というか今でも調子が悪い時は薬を飲むし、頭では全然考えていなくても体が恐怖を覚えていて、「これ知ってる〜!懐かしい〜!最悪〜!薬仕込んどきゃよかった〜!」と泣いて叫びたくなるような特定の場面に遭遇することが年に1,2回くらいあります。


でも全ては工夫と逃げる勇気で今はどうにかなってます。病気を完治に近い状態まで持ってこれたという自信もわたしを支えてくれています。あの頃のわたしが死ぬほど欲しかった生活と未来がここにあるんだなって思うと感慨深い。


例えば、


映画館で映画を見られること。


いつもお腹が痛くないこと。


どんな授業にも出られること。


周りの目がこわくないこと。


陽の光が柔らかいと感じられこと。


ご飯が美味しいと思えること。



わたしは本当に全然ダメで、あっ、たぶんわたしは社会に戻れず一生親の脛をかじって生きていくしかないんだな。もう終わりだな。って思っていたことも、これを書くまでは忘れていました。


今は夢だった場所で大学に通っています。最近の悩みは背中の肉が落ちないことで、来週試験があるのにブログを書いている罪悪感が半端ないです。


爆速で完治に近いラインまで持って行ったわたしの例はあまり役には立たないかもしれませんが、あっ、すごいメンヘラがギリギリのところで踏ん張って、泣きながら離脱症状と闘って、今は普通に生活してるんだな、無理やり感がすごいな、ってなんとなく読んでもらえれば嬉しいです。